文化と歴史

奄美群島の歴史は世界的にも異彩を放っています。島という過酷な環境のなかでも狩猟採集は長く続き、古代には、ヤコウガイの交易が盛んとなり、中世には琉球に支配されますが、近世になると薩摩藩の直轄領となり、過酷なサトウキビ栽培に従事させられます。世界大戦中は、島々の各所に旧陸軍や海軍の要塞がおかれ、戦後は8年間米国軍政府下となりました。
島々の文化には、こうした歴史の影響のなか、琉球や大和からの文化を柔軟に受け入れたり、また奄美独自に作り出すなど、先人たちの心を伝える興味深いものが数多くみられます。