物語の島

深い闇があったころ、島々のいたるところには、神や妖怪が住んでいました。人々は自然に感謝しながら神に祈り、妖怪を畏れつつ共に暮らしてきたのでした。それらは口伝えに子や孫へと伝えられて、様々な物語が紡がれてきました。
物語はいつも「昔、あたんちゅかな(昔、あったそうな)から〜」から始まります。自然を愛し、自然を畏れ敬ってきた島の人々。その語り口は島言葉のやさしさにあふれています。