奄美大島の森/動物
鳥類
奄美の野鳥
奄美に一年中生息している留鳥には、奄美群島や琉球列島にだけ生息している固有種が多くみられる。また、原生林やマングローブ林、干潟など様々な環境を持つため、多くの野鳥が観察できる。記録された種数は約340種で、これは国内で見られる鳥の6割近い。日本本土と東南アジアを飛び石のように結ぶ島であるため、渡り鳥にとっては栄養補給や休息の中継地となっている。
ルリカケス(Garrulus lidthi)
世界で奄美大島と加計呂麻島、請島だけに生息する国の天然記念物で鹿児島県鳥。体長約38㎝。雌雄同色で頭から胸にかけてのルリ色が美しい鳥。貯食行動で知られる。
アカヒゲ(Luscinia komadori)
奄美大島、徳之島等の薄暗い森などに生息し、美しい声で鳴く。国の天然記念物。体長約14㎝。のど元が黒色なのがオス。
オーストンオオアカゲラ(Dendrocopos leucotos owstoni)
奄美大島の老木のある原生林に生息。国の天然記念物。体長約30㎝。キツツキの仲間で木の幹に穴を開けて餌をとったり、巣を作る。オスは頭頂部が赤く、メスは黒い。
オオトラツグミ(Zoothera dauma major)
奄美大島の深い森にだけ生息する国の天然記念物。数が少なく、幻の鳥ともいわれる。未明や夕暮れに「キョロン」と澄んだ声で鳴く。体長約30㎝。
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写真/浜田太©