奄美大島の森/動物

哺乳類 アマミノクロウサギ

紹介されました

今から1000万年前の中新世に分化したウサギで、世界で奄美大島と徳之島の深い森にしか生息していない。既に大陸には現存していない古い形質を保持したまま、現在まで生き残ったアナウサギの仲間だ。体毛は黒褐色、体長約40〜50㎝。手足が短く耳が小さい。鋭い爪を持ち、木や岩などに巣穴を作るが、出産と子育て用に別穴を掘る。国の特別天然記念物。

他のウサギと大きく異なる点は、夜行性であるということ、また「ピューイ」と鳴くことで、お互いのコミュニケーションを取っていると思われる。草食でシイの実、エゴノキ、ススキの茎などを食べ、見通しがよい林道などでフンをする。

アマミノクロウサギ

子育て用の土穴から顔を出す子ウサギと、授乳に訪れた母ウサギ

葉を食べる

見通しのよい林道に残されたフン

広場の切り株に立つアマミノクロウサギ

写真/浜田太

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