奄美大島の森/動物
アマミトゲネズミ、ケナガネズミ
ネズミ類
奄美大島や徳之島には他の地域では見られない国の天然記念物に指定されたネズミが生息している。
アマミトゲネズミ(Tokudaia osimensis)
奄美大島にのみ生息。ほぼ全身が先の尖った2㎝ほどの毛で覆われ、前後肢をそろえてジャンプする習性でハブとの共生を果たす。頭から胴までの大きさは89~160mm、尾の長さは61~135mmほど。
トクノシマトゲネズミ(Tokudaia tokunoshim)
徳之島にのみ生息。 以前は、オキナワトゲネズミTokudaia muenninki、アマミトゲネズミの2亜種に分類されていたが、2006年にそれぞれ固有種として記載された。トゲ状の硬い毛をもち、ジャンプ力に優れる。
ケナガネズミ(Diplothrix legata)
日本に生息する野ネズミのなかでは最も大きく、体長22〜30㎝で、胴体より長く太いしっぽを持ち、後半が白いのが特徴。長い剛毛とトゲ状の体毛が混じる。主に樹上で生活し、木の実や昆虫などを食べる。夜行性で昼間は木のウロなどで休んでいる。
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写真/浜田太