奄美大島の森/植物

野生ランの島、奄美大島

奄美大島にはこれまで80種ほどの野生ランが見つかっている。奄美大島の高温多湿の気候と入り組んだ複雑な山岳地形がこれらの野生ランにとって絶好の住処になったのである。国内では奄美大島にのみ分布するコゴメキノエラン、サガリラン、アマミカヤランやクスクスラン、シコウランなど着生ランの種類も多く樹上や岩上で奇妙、奇怪な花を咲かせている。林床にはアマミエビネ、ツルラン、レンギョウエビネなどのエビネ属や美しい花を咲かせるヒメシラヒゲラン、また花が独特な形状をしているタイワンショウキランなど地上性のランも多く見られる。さらにイモネヤガラ、タカツルランなど葉を持たない腐生ランが10種以上も自生しており奄美大島の多様な野生ランの世界に彩りを添えている。

サガリラン(©山下弘)
常緑広葉樹林の枝先や岩上からぶら下がって生える着生ラン。国内では奄美大島にのみ自生。花期7月

アマミエビネ(©山下弘)
奄美大島中南部の林床に生える地生ラン。花期3月

ナゴラン(©浜田太)

シコウラン(©浜田太)

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